標準施工方法

施工手順

  1. 加工

    • プレ加工
    • 現場加工
  2. 取り付け

    • くぎ打ち工法、ねじ留め工法、壁のみ接着剤併用ステープル工法
    • 開口部廻りの割り付け
    • 取り付け下地間隔および留め付け金具間隔
    • 両面テープ・接着剤貼り
  3. 目地仕上げ

    • 目すかし
    • 突き付け
    • シーリング仕上げ
    • ジョイナー仕上げ
  4. 表面仕上げ

    • 塗装仕上げ
    • クロス仕上げ
    • タイル仕上げ

1. 加工

プレ加工(工場加工)

不燃ボードは設計仕様に基づいて工場で切断加工し、現場に搬入することもできます。

現場加工

不燃ボードは加工性に優れ、切断、孔あけが現場で容易にできます。

  工具 用途 注意事項
切断

電動鋸

大量切断

  • 集じん装置付き丸ノコを使用してください。
  • 刃はチップソーまたは、ダイヤモンドソーを使用してください。

スレート鋸、ボードカッター等

部分切断

  • 部分切断や切欠き切断には、細かい調整ができるので、使用すると加工しやすい場合があります。
面取り

平ヤスリ、鋸目ヤスリ等

面取り、小口処理

  • 切断した小口のバリを取り除いたり、糸面取り加工がボードカンナやヤスリ等で行えます。
孔あけ

ドリルまたはジグソー

孔あけ加工

  • 刃先は一般鉄工用ドリル、ジグソーを使用してください。
  • 水道管、コンジットパイプ等が貫通する孔をあける場合は、ドリルで切り抜き縁に沿って連続的に孔をあけ、ハンマーで軽くたたいて打ち抜きます。また、孔あけ後、ヤスリ等で仕上げを行ってください。

2. 取り付け

くぎ打ち工法、ねじ留め工法、接着剤併用ステープル工法

留め付け金具は、鉄骨下地の場合はタッピンねじ・ボルト等、木造下地の場合は木ねじ・ボードくぎ等を使用します。

木造下地

くぎ打ち

ボードくぎ、木ねじ等

  • くぎはJIS A 5508(鉄丸くぎ)のメッキ処理したもの、ステンレスくぎ等を使用し、長さは板厚の約 2.5~3倍程度のものを使用します。

鉄骨下地

ねじ留め

タッピンねじ、ボルト等

  • ねじ留めは JIS B 1122 タッピンねじ、JIS B 1125 ドリリングタッピンねじのメッキ処理品またはステンレスを使用し、長さは板厚の2倍程度のものを使用します。
  • チヨダセラフレキをねじ留めする場合は、ナベ頭のビスを施工ください。

せっこうボード下地

ステープル留め

ステープル

  • ステープル工法は、接着剤併用工法です。
  • ステープルは、防錆処理品を使用し、長さは板厚に応じたものを使用してください。
  • 下張り材は、せっこうボードを使用し、ステープル留めは、チヨダセラボードに使用してください。チヨダセラフレキ、チヨダオートフレキには、使用できません。
  • 原則として天井には使用できません。

開口部廻りの割り付け

開口補強下地

開口部の開閉による振動を極力抑えるため、開口補強下地は鋼製スタッドではなく、軽量鉄骨(C型チャンネル等)をご使用ください。

割り付け

開口部廻りの仕上げ材は、切り欠き部が弱点とならないよう、できるだけ開口幅で縁を切るように割り付けしてください。

切断

開口部廻りの仕上げ材をやむを得ず開口に合わせて切り欠く場合は、切断前に切り欠き隅角部に予め電動ドリルでφ12程度の下孔を開けてください。

取付け下地間隔および留め付け金具間隔

外壁

単位:mm

チヨダセラフレキ
厚さ   6
下地間隔 A 455以下
B 606以下
下地
見付け幅
C 90以上
C’ 45以上
留め付け
金具間隔
D 25以上
D’ 25以上
E 303以下
F 303以下

一般内壁

単位:mm

チヨダ
セラボード
チヨダ
オートフレキ
チヨダ
セラフレキ
厚さ   6/8/10/12 5/6 5/6
下地間隔 A 455以下 15以上 455以下
B 455以下 606以下 606以下
下地
見付け幅
C 45以上 45以上 45以上
C’ 45以下 45以上 45以上
留め付け
金具間隔
D 15以上 15以上 15以上
D’ 25~35 25~35 25以上
E 303以下 303以下 303以下
F 303以下 303以下 303以下

目すかし工法とする場合、Cは60以上とします。

天井

単位:mm

チヨダオートフレキ チヨダセラボード
厚さ   4/5/6 6/8
留付金具 A 15以上 15以上
A’ 25〜35 25〜35
B 200以下 150以下
C 300以下 300以下
下地 D 50以上 45以上
D’ 25以上 25以上
E 225以下 300以下
F

両面テープ・接着剤貼り

参考例

仕上材1枚あたりの使用量

( ) 内は㎡当り

一次接着テープ
442mmピッチ
5.4m(3.3m)
二次接着剤 270mmピッチ
8φビード状塗布
カートリッジ0.8本
(0.5本)
  • チヨダセラフレキは両面テープ、接着貼りをしないでください。
  • 外装部分の接着張りは、避けてください。

使用例

  例1 コニシ 例2 セメダイン
接着テープボンド TMテープR1 ボードテープ310
接着剤 ボンドMPX-1 ボードロックSF
  • 施工に当たっては接着テープ、接着剤の施工仕様に従ってください。

3. 目地仕上げ

目すかし/突き付け/シーリング仕上げ/ジョイナー仕上げ

部位 外壁 一般内壁 天井
基材 チヨダセラフレキ チヨダセラボード
チヨダオートフレキ
チヨダセラフレキ チヨダセラボード
チヨダオートフレキ
チヨダセラフレキ
目すかし ※1   目すかし 目すかし 目すかし 目すかし
突き付け   突き付け又は、面取り突き付け
  • チヨダオートフレキは面取り加工対応不可
  突き付け又は、面取り突き付け
  • チヨダオートフレキは面取り加工対応不可
 
シーリング仕上げ ※2 シーリング シーリング シーリング シーリング シーリング
ジョイナー仕上げ 折曲げ水切りジョイナー H型ジョイナー H型ジョイナー H型ジョイナー H型ジョイナー
折曲H型ジョイナー 化粧ジョイナー 化粧ジョイナー 化粧ジョイナー 化粧ジョイナー
  1. 目すかし目地の場合に、下地が無い継手部には、敷目地ジョイナーを使用してください。
  2. シーリング目地の場合は、目地底に敷目地ジョイナーを使用してください。

4. 表面仕上げ

塗装仕上げ

施工手順

塗装は、内・外装に合わせて
使い分けてください。

内装の場合
  • 内部用合成樹脂系エマルション塗料
  • 厨房などの水のかかりやすい場所には、アクリルエマルション樹脂系塗料、外部合成樹脂系エマルション塗料
  • エマルション系塗料
    アクリルエマルション樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系
  • その他、京壁風砂仕上げ
外装の場合
  • 外部用合成樹脂系エマルション塗料
  • 溶剤系塗料
    ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、アクリルウレタン樹脂系、アクリルシリコン樹脂系、エポキシ樹脂系、塩化ビニル樹脂系、フッ素樹脂系
  • 外部用砂壁状塗料
クリア塗装使用例
  • リリカタイトクリヤー
    <エスケー化研>
  • ピュアコートFクリアー
    <ピアレックス・テクノロジーズ>

クロス仕上げ

施工手順

耐アルカリ性接着剤